2013年3月26日火曜日

DVカルタができました

最近したお仕事で「DVカルタ」のデザインとイラストレーションを担当しました。絵札44枚を描くのは面白かったー!こんなかんじ。



DVってなに?

DVとはドメスティック・バイオレンスのことで、パートナーからふるわれる肉体的・精神的な暴力のことです。被害者のほとんどは女性で、女性の33.3%はDVを体験している結果が出ています。男性の1/3はDV夫・DV彼氏ということなので驚くべき事実です。日本ではDVが原因で毎年130人あまりの方が亡くなっているそうです。

お仕事をするにあたって、頂いた資料や図書館の本を読んだり、DVカルタの発案者であるカウンセラーの草柳和之先生からDVの実情を教えていただきました。
その加害者の手口の巧妙で執拗なこと、独りよがりで理不尽なこと、世間も少なからず黙認していること、まさに地獄の観ですし、知ってからは怒りが沸いてしかたなかったです。家庭内でおきているから表に出にくいですが、その内容はまぎれも無く犯罪です。
私自身もDVや暴力をなくしたいと共感しましたし、女性としての生き方を考える良い機会となりました。こういうお仕事は燃えます。

DVカルタについて

今回作ったDVカルタは、普通に遊ぶことの他にも色々な使い方ができるようになっています。被害者にとっては気持ちをスカッと言い表してくれる、加害者にとっては鏡のように自分の言動を映しだしてくれるような効果があります。

読み札の言葉が鋭くて面白くて、こんな感じです。
「大好きなのは重箱のすみ」
→いつも文句をいうネタをリサーチしていて、「ポットのお湯がぬるい」「フロに髪の毛が落ちていた」など、小さなことも何かとしつこく言いがかりをつけ、妻を劣勢の立場に置くことで優位を感じたりコントロールしようとする。

「念仏か!あなたのお詫びも約束も」
→もうしないと約束しても、いっこうに守れず同じ過ちを繰り返す。

「目の上でいつも夫がみはってる」
→○時までに帰って来なかったら承知しないぞ!、今どこにいるんだ?など監視状態。束縛ダメンズです。

「指摘され怒るあなたは不誠実」
→正しい指摘も受け入れられない男性の図です。逆切れです。逆切れして暴れる事実こそがDVをしている証拠なのに…

日頃、意地悪ばかりしている人には、はっきりと指摘してくる読み札の言葉が耳が痛いハズ!
このカルタで素直に笑って一緒に遊べる男性は、DVとは縁がない穏やかなで公平な人なのかも。
逆にちょっと女性側から軽くツッコミしただけで、ムス〜!と不機嫌になったり、巧妙にはぐらかしたら怪しい!?パートナーや彼氏の言動にちょっと不安を感じるときは、テスター代わりに一緒に遊んでみるのもおすすめです。結婚前に回避です。

そして、今後この読み札にメロディをつけて、素敵な曲になるのだそうです!
昨日、草柳先生のカウンセリングルームで作曲家の野村誠先生、有志の方と作曲準備会に行ってきました。野村先生は草柳先生の朗読に鍵盤ハーモニカで即興の音楽をつけてくれました。草柳先生はメサイアも歌われるそうで、合唱のトレーニングも積んでおられるそうです。読み札の言葉が歌曲になった際には、ご自身のヴォイストレーニングももっと増やそう!と意欲満々でした。これからどんなになるか楽しみ。世界に本当に類を見ないような企画だと思いました。わくわくします〜。
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DVカルタ

【価 格】税込1260円〈送料別途〉
【発行元】メンタルサービスセンター:〒176-8799 練馬郵便局留 Tel03-3993-6147

詳しい企画の説明は草柳先生のホームページを見て下さいね。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~m-s-c/Counselor%20Training%20Institute%20List%20page.htm

カルタ執筆者:草柳和之・紹介
メンタルサービスセンター代表・カウンセラー。大東文化大学非常勤講師。 長年、DV被害者支援に携わると同時に、日本で初めてDV加害者更生プログラムの体系的実践に着手、その方法論の整備、専門家研修の提供等により、この分野をリードしてきた。
日本カウンセリング学会東京支部会・運営委員。NPO法人・日本ホリスティック医学協会理事。 民間相談機関連絡協議会幹事。
著書に『ドメスティック・バイオレンス』(岩波書店)、『DV加害男性への心理臨臨床の試み-脱暴力プログラムの新展開』(新水社)他多数。家庭裁判所・国の研究機関・自治体・弁護士会・大学・学会等から,幅広く講演や研修会の依頼を受けており、その優れた研修指導は多くの人々から支持されている。
資格:日本カウンセリング学会認定カウンセラー。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~m-s-c/

野村誠さんホームページ
http://www.makotonomura.net/blog/

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